雑誌や書籍、Web、各種パッケージといったメディア（媒体）で、情報に「伝わる力」や「世界観」を与えるメディアイラスト。編集者やアートディレクターとの共同作業で文字や印刷との相乗効果を計算しつつ、時代をとらえたセンスで注目の的に。

原画の魅力を楽しむアート表現としてのイラストは、私たちの暮らしを豊かにするもの。独自の作風を確立して、作家をめざすならこのコース。絵を描く技法はもちろんのこと、個展の企画のしかた、ギャラリーやショップを印象的に演出するコツも身につきます。

ブラシやぼかし、画像合成など、デジタルならではのエフェクトを駆使して、新しい表現を生み出します。修正が自在な点も、クリエイティブな仕事の現場で威力を発揮。デジタルに強いクリエイターは、印刷メディアだけでなくゲームやアプリの分野でも活躍できます。

絵を描くのと同じぐらい、物語を考えるのが好きならこのコース。マンガや絵本の持つ表現の自由度と多様性を武器に、読み手を夢中にさせてみませんか。いつか自分の名前を書店で目にする日をめざして、画力とストーリーテラーとしての引き出しを豊かに。

ストーリーからキャラ設定、描写の美しさなど、すべてにわたって質の高い表現を生み出してきた日本のアニメ。その伝統をふまえて、基礎となる動画作画を軸に、企画・演出・撮影・編集など一連のスタジオワークを経験しながら、未来の名作を生む力を磨きます。

奥行のある3次元の世界を表現する3DCGは、映画やゲーム、映像作品などエンターテイメントの未来を切り拓く技術。スマホやウェアラブルデバイスで人々がAR（拡張現実）を使いこなす時代に突入し、時代のニーズに応え、確かな構図や描写力を駆使して最先端のCG表現に挑みます。

映画やアニメのキャラがフィギュアになったり、生き物や食品の精緻なミニチュアが雑貨として注目を浴びたり。3DCGモデリング技術や3Dプリンタの発達とともに、ますますハイレベル化するフィギュア・トイの世界で、人々をあっと驚かせてみませんか。

胸に迫るアニメ作品やゲームには、素晴らしい背景画がつきもの。ただ景色をリアルに描写するだけではなく、見る人の心を揺さぶるような第一級の描き手は、アニメやゲームの縁の下の力持ちとなるだけでなく、単独でイラストレーターとしても活躍できます。

生きものや植物がもつ、人為の及ばない美しさに惹かれているなら、このコース。生命の神秘に触れた驚きや感動を、絵筆にのせて人々に伝えませんか。博物館や動物園で観察を行ったり、時には美術解剖学にも踏み込みながら、説得力のある表現を身につけます。